決算書の7つのチェックしていますか?
人が健康診断をして、身体のチェックを行うように、決算書は、会社の健康診断とも言われています。
経営状況が数字となっていることで、会社が抱えるリスクや課題を視ることができるのです。
中小企業が抱えるリスクは、ビジネス上のリスクだけでなく、経営者ご自身やご家族の生活にまで影響がある場合も多くあります。
だけど、リスクや課題を早く発見することで、未然に防ぐこともできます。
決算書のどこをチェックすればいいかお伝えします。
経営者にもしものことがあったら?
経営者は、ご自身に万一のことがあった場合なんて考えない方が多いのですが…会社の継続だけなく、あなたのご家族、社員のご家族にも多大が影響が出てきます。
働けない状態になった時や、万一のことがあった場合、売上の減少や借入金のある銀行などの支払い条件など、すぐに変更されることになります。
それにより、資金繰りが悪化する可能があります。
これは、決算書の貸借対照表の流動負債の支払手形・買掛金・短期借入金。販管費明細の給与手当をチェックしてください。
会社の借入れの連帯保証人になっていませんか?
金融機関から融資を受ける際、社長が連帯保証人になっているケースがあります。
その時の連帯保証債務は、経営者のご家族に相続されてしまいます。
これは、貸借対照表の固定負債の長期借入金をチェックしてください。
会社に社長個人のお金を貸していませんか?
企業経営の継続のために、経営者個人のお金を会社に貸している場合があります。
これは、資産が入っているため、銀行から何も言われることがありません。
しかし、社長に万一のことがあった場合、負の相続財産となり相続が発生していまいます。
その結果、ご家族と会社との間でトラブルが起こる可能性も出てきてしまいます。
これは、貸借対照表の固定負債の役員借入金をチェックしてください。
社長個人の土地に、会社名義で事業用の建物を建てていませんか?
社長が会社に貸し付けている土地は、ご家族に相続されます。
これは、貸借対照表の固定資産の土地をチェックしてください。
社長が健康上の理由で働けなくなった時を想定できていますか?
経営者が長期療養などの理由で不在になった場合、会社の経営に支障が生じ、売上や利益が減少することもイメージできているでしょうか?
これは、損益計算書の売上高、売上原価、売上総利益をチェックしてください。
人材の採用や定着に課題がありませんか?
これからどんどん少子高齢化になり、今まで以上に人材の確保や定着が難しくなってきています。
福利厚生の充実は、他社との差別化にもなり、今後重要な要素になっていきます。
こちらは、販管費明細の福利厚生費をチェックしてください。
余剰資金の有効活用をしていますか?
現金預金が沢山あり、手元にキャッシュがあることは、経営的にも安心できることでしょう。
しかし、銀行からは、事業に必要な1年分のお金を判断されているだけです。
事業計画に合わせて、一部を投資や資産運用に回すことがこれからの経営には必要です。
これは、貸借対照表の現金および預金をチェックしてください。
いかがでしたでしょうか?
決算書からわかる7つのチェックポイントで、経営の継続をぜひ確認してみてくださいね。